コンテンポラリー ダンス公演のデザインを制作。大阪、熊野、神戸の三回の舞台公演にて行われ、舞台のテーマである「tone」を“言葉にできない様々な人の感情を5人のダンサーがクロスし様々な色を踊り奏でる。” デザインでのコンセプトを立てさせていただきました。“tone(トーン)”とは色調の事を示すが、スクリーントーン(黒い網点)を指し、舞台上で魅せるダンサーの感情を一本の線に例え、5人の様々なトーン・感情が重なって行く様を表現した。
コンテンポラリーダンス公演
[パンフレット, Tシャツ, トートバッグ, グッズデザイン, 名刺デザイン]
tone - Contemporary Dance 舞台公演
Art Director / Graphic Designer : Katsunari Shishido[宍戸克成]
Production : COCODORU [ココドル]
Client:tone - Contemporary Dance
「ダンサーの感情【tone】がクロスする」
tone/トーンとは色調を示し、コンテンポラリーダンスの凛とした美しき「静」とダイナミックな「動」を、グラフィックパターン(スクリーントーン・黒い網点の濃度)にて、一本の線から複雑に絡み合い、5人の感情が全て重なった時、繊細で美しい結晶体となる様を表現した。
リーダーKAHOの名刺は日本を代表するコンテンポラリーダンサーへとの願いを込めている。数年ロンドンにてダンス修行の際に活躍する言わばネームカードだ。ビジュアルをサークルにて切り抜いたシンプルかつダイナミックにレイアウト。日本の日の丸と日本の侘び寂びを彷彿とさせる空間バランスに、名前が縦書きである所もポイントに。
このパンフレットには一切の説明文は無い。コンテンポラリーダンスを観たままに感じて欲しいとの想いが込められている。アートを観ているかのようで、例えるなら美術館の絵画は静止画ですが、それが何百枚も連続で描写を観てるかのようなダンスだ。5人からのパンフレットの要望に記念にしてもらえるモノにと。出演者5人のアイデアでチケットとアートフォトを挟み込める仕様に。
toneのリーダーKAHOさんとのコラボデザイン。ネクタイをメインビジュアルのパターンで表現し、シャープなラインは踊ることで動きを魅せることができる衣装としても想定したデザインに。プリントはシルクスクリーンにて限界サイズである0.3mmの極小サイズのデザインを出すためにTシャツ専門の工房さんと念入りの打ち合わせにて実現した。
メインビジュアルを長方形の面と捉えコンテンポラリー溢れるモダンで洗練されてたデザインに仕上がりました。繊細な線のパターンをより精巧に引き出すために、プリント方法はインクジェットを使用。Tシャツのプリント時より遥かに細かい0.02mmと言う極限の世界へ挑戦して制作したトートバッグです。